おこんじょうるり

『おこんじょうるり』(岡本忠成、1982、26分13秒、35ミリ、日本)

技法:人形[張り子]

原作:さねとうあきら
脚本・演出:岡本忠成
アニメーション:藤森誠代 長崎希 吉田悟 渡辺雅子 中島佳子 横川たか子
人形:保坂純子 阿彦よし子 佐野吉紀
背景:岩佐ひろみ 三澤博道 渡辺静子
撮影:田村実 伊丹邦彦
録音:甲藤勇
編集:相沢尚子
語り・声:長岡輝子 小野寺かほる 木村富穂 後藤哲夫
唄:曽我マミ
作詩:東川洋子
作曲・演奏:高橋祐次郎 堅田喜三久 中川善雄
振付:藤間蔵人
作画・仕上:槇坂千鶴子 柳本孝子 黒田直美
協力:平井孟
制作:桜映画社・エコー社

第37回毎日映画コンクール大藤信郎賞(1982年)受賞


Wikiショート レビュー:
この作品は「真似る」ことや「化かす」ことについての作品とも考えられる。他人の役立ちそうな部分を真似し、自分が役立ちそうに見せて人を化かす、それは基本的に自分の利益のための手段である。しかしこの作品の最後に、私たちは相手の行動を真似し化かそうとする行為そのものが、心と心を通わすコミュニケーションの元になっていることに気付かされるのだ。(2009/04/24/海津研)

東北弁で繰り広げられる、ひとりぼっちのイタコのおばあさんと、浄瑠璃で病を治すという不思議な力をもった白狐の物語。精霊と神への信仰が女性性で象徴され、文明と合理主義が男性性で象徴されており、その対立が導く悲劇を、岡本の愛くるしい人形たちが生き生きと演じている。(2009/04/08/須川)

  • 最終更新:2009-07-10 23:23:01

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