スキゼン
『スキゼン』(ジェレミー・クラパン、2007、13分40秒、フランス)
原題:Skhizein
技法:2DCG、3DCG
製作:ダークプリンス
監督、脚本:ジェレミー・クラパン
受賞:
アヌシー国際アニメーション映画祭2008/観客賞
Wiki ショートレビュー:
僕たちは自分の肉体を通して、その年齢や性別、DNAなどを通じて社会と関わっている訳ですが、その精神は必ずしも肉体と一致しない場合が多い。その間のズレをこの作品は視覚的に表現してくれました。(2009/04/14/海津研)
「スキゼン」とは、ギリシャ語で「分裂する」という意味。隕石の衝突により、自分の存在が91cm横にズレてしまった男の奇妙な物語。シナリオの発想だけではなく、色調を押さえたグリーン系の画面や、2D・3DCGにミニチュアや実写を組み合わせたと思われる背景美術、主人公の孤独感や不安を感じさせる音楽など、すべてが見事に調和している。悲劇的な境遇を喜劇的に表現した作品。(2009/04/13/水江未来)
- 最終更新:2009-05-05 10:58:26