ジャンピング

『ジャンピング』(手塚治虫 1984、6分、日本)

原案、構成、演出:手塚治虫
プロデューサー:松谷孝征
作画:小林準治
効果音:倉橋静男
アシスタント・プロデューサー:久保田稔


受賞:1984年第6回ザグレブ国際アニメーション映画祭グランプリとユネスコ賞
    1985年バリャドリド国際映画祭銀穂賞

DVD情報:手塚治虫 実験アニメーション作品(Amazon



Wiki ショートレビュー:
地球上のどこかで起こっている様々な出来事や数々の光景を、大胆に移動する主観カメラによって、短い時間の中で見事なまでに凝縮して描いている。シンプルかつ大きなテーマを、適度なユーモアを織り交ぜながら、決してメッセージが前面に出過ぎることのないクールさを保った立場から描き切ったことによって、どの国の人が見ても同じように楽しめ、そして同じように考えさせられる普遍性を勝ち得ている。緻密な描き込みの一方で余分な線を徹底的に排除した作画の簡潔なデザイン性、淡めのトーンで絞られた色数による配色、優れた音響効果など、様々なところで卓越したセンスを伺わせる。そして何より、圧倒的な作画の力とそれを支える強い心意気によって、日常的な光景と非日常な光景との間を行き交う、素晴らしい移動体験をさせてくれる。 (2010/06/22 廣安正隆)

  • 最終更新:2010-06-23 00:00:12

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