花ともぐら

『花ともぐら』(岡本忠成、1970、15分29秒、35ミリ、日本)

技法:立体(人形)、半立体、ドローイング
原作:星新一作・和田誠画「花とひみつ」
制作:原正次
制作担当:神保まつえ
脚本:岡本忠成、坂間雅子、来道子
演出:岡本忠成
アニメーション:見米豊、真賀里文子、及川功一
アニメーション(動画):泰泉寺博
人形:田畑精一、保坂純子
ナレーション:岸田今日子
音楽:広瀬量平
撮影:吉岡謙、田村実
照明:内田和巳、栗田崇
装置:小前隆、徳山正美、数藤雅三
花:村瀬純子

第25回毎日映画コンクール大藤信郎賞(1970年)受賞
ベネチア国際児童映画祭銀賞受賞
教育映画祭教育映画部門最高賞
児童福祉文化賞
東京都教育映画コンクール金賞


Wikiショート レビュー:
アニメーションは画面に映るすべてのものを作らなければならないが、この作品はその要素を絞り込み、作られていない世界の広がりを描く事に成功している。美術様式も場面展開も余白を重視し、それらが絡み合う見えない世界の繋がりは地中を進むモグラのように見る人の足下にも届けられる。(2009/08/25/海津研)

花子が描いたモグラのスケッチが風に飛ばされて離島の研究所に届く。何かの図面と勘違いした研究員がそのモグラをロボットとして完成させるが・・・。シンプルでいて温かな人形の造形や美術、人物・動物たちの可憐な動きのひとつひとつ、岸田今日子のナレーションや、伸びやかな雰囲気の音楽などが魅力的。花子が風に飛ばされたスケッチを追いかけるシーン、物語中盤で用いられる「回り舞台」など立体アニメーションならではの見所も多く、ところどころ登場する優しいタッチの手描きアニメーションも印象的。(2009/08/18 広安)

  • 最終更新:2009-08-25 22:25:28

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