頭山

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『頭山』(山村浩二、2002、10分、35mm Dolbyデジタル、日本)

英語タイトル:Mt. Head

技法:紙にインク、色鉛筆、2DCG

製作:ヤマムラアニメーション
語り、三味線:国本武春
演出、アニメーション、美術、編集:山村浩二
脚本:米村正二
音楽:国本武春、シジジーズ
サウンドデザイン:笠松広司
Narration & Shamisen Takeharu Kunimoto
Music: Takeharu Kunimoto Syzygys
Original Story An old comic story (rakugo) "Atama-yama"
Script Shoji Yonemura
Direction, Animation, Design & Editing Koji Yamamura
Sound Design Koji Kasamatsu

第75回アカデミー賞短編アニメーション部門ノミネート
グランプリ:アヌシー2003/第16回ザグレブ国際アニメーション映画祭/第10回広島国際アニメーションフェスティバル/レンコントレス国際アニメーション映画祭/第15回ドレスデン国際アニメーション&短編映画祭/メディアウェーブ2003
最優秀短編アニメーション賞:第2回国際アニメーションフェスティバル アニフェス2003トシェボニュ/第8回マンチェスター国際短編映画祭/バダロナ国際映画祭(FILMETS)
準グランプリ(コンピュータ・アニメーション/ビジュアル・エフェクト部門):アルス・エレクトロニカ・フェスティバル
銀のハト:第47回国際ライプチヒ・ドキュメンタリー・アンド・アニメーテッド・フィルム・フェスティバル
Silver Jaberrwocky:ETIUDA&ANIMA 2005
第2位:Festival Internazionale Cinema d'Animazione e Fumetto 2004
銀賞(Silver Jaberrwocky)ETIUDA&ANIMA 2005
優秀賞(アニメーション部門):平成14年度(第6回)文化庁メディア芸術祭
最優秀サウンドトラック賞:クレルモンフェラン短編映画祭
最優秀短編観客賞:第8回シネマ・トウ・エクラン
審査員特別賞:キアヴァリ国際アニメーションフェスティバル/第8回イ・カステリ・アニマティ/ビルニウス国際アニメーション映画祭/オランダアニメーション映画祭
特別賞:第19回ベルリン国際短編映画祭/第12回シュトッツガルト国際アニメーション映画祭

DVD:『「頭山」 山村浩二 作品集』ジェネオン(Amazon


Wiki ショートレビュー:

さくらんぼを種まで食べてしまった男の頭から桜の木が生えてきてしまうという古典落語をベースに、落語という形式だからこそ可能な“言葉”のトリックを逆手にとって、見事なまでに映像化した作品。日本の伝統的な文化にしっかりと根ざした上で、時代を反映した大胆な解釈で構築された世界観とともにある種の風刺的な側面も感じさせつつ、芸術性とユーモアを併せ持ちながら、普遍性を勝ち得ている。1コマ1コマの絵の密度、動きや展開のテンポの良さと意外性、ラストの思わず息を呑む迫力など、それまで誰もなし得なかった映像表現が随所にちりばめられている。岡倉天心の「茶の本」に出てくる言葉にならって、日本と世界のアニメーション史に残る「素晴らしい企て」といった言い方をしてはいけないものだろうか・・・。(2010/03/03 広安)

落語の語りをベースにしたこの作品では、例えば、桜やサラリーマンが「咲く」という言葉などの発音自体がもっているエネルギーを見事に視覚的に融合させている点が印象的だ。(2009/04/17/海津研)

  • 最終更新:2010-03-04 00:50:52

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